クールとチルドの違い・意味

クールとチルドの違いとは

クールとチルドの違い

- 概要 -

「クール」は英語で冷やすという意味のcoolに由来し、「チルド」は英語で冷えるという意味のchillの過去分詞形chilledに由来し、「クール」と同じように冷やすという意味をもつが、「チルド」の方が専ら物を冷却する際に使用される。また、この語を使用した輸送サービスが各社で行われており、「クール(ヤマト運輸株式会社、クール便)」と「チルド(日本郵便株式会社、チルドゆうパック)」では、保冷輸送の際の温度帯と取り扱いのサイズが異なっている。

- 詳しい解説 -

「クール」とは英語coolから、「チルド」とは冷えるの英語で過去分詞形のchilledに由来し、それぞれ冷やすことを指す。どちらも冷やすことを意味するが、何かしらの物を専ら冷却する際には「チルド」を使用する。

なお、この語を使用した輸送サービスが各社にあり、「クール」は主にヤマト運輸株式会社(東京都中央区)の冷凍と冷蔵2タイプでの輸送サービス‘クール宅急便’のことを示し、「チルド」は日本郵便株式会社(東京都千代田区)が行う冷蔵輸送サービス‘チルドゆうパック’のことを示す。どちらも輸送中に冷却するわけではなく、保冷しながらの輸送となるため、あらかじめ荷物は冷やしておくなど必要があるが、主な両サービスの違いは、保冷温度帯と取り扱いサイズとなっている。

クール便では、冷蔵は0℃から10℃、冷凍はマイナス15℃以下の温度帯で輸送され、3辺計が120cm以下、15s以下の重さの荷物に対応している。一方、チルドゆうパックでは、冷蔵は0℃から5℃の温度帯で輸送し、3辺計が160cm以下、30s以下の重さの荷物に対応しているが、冷凍サービス(マイナス18℃以下)は一般向きではなく企業向きのサービスとなっている。