小選挙区と比例区の違い・意味

小選挙区と比例区の違いとは

小選挙区と比例区の違い

- 概要 -

「小選挙区」と「比例区」は、様々な選挙制度のうちのひとつであるが、日本では両者のメリットとデメリットを補うために、並列した小選挙区比例代表並列制が使用される。「小選挙区」は1つの選挙区から1位の1名のみを選出する方法‘小選挙区制’の選挙区のことをいい、一方、「比例区」は全国を11ブロックに分け、それぞれのブロックで各政党の得票率に応じ議席が配分され、後に各政党で作成したリストの上位から順に議員が確定していく方法‘比例代表制’の選挙区のことをいう。

- 詳しい解説 -

「小選挙区」とは、1つの選挙区から1名の議員を選出する制度‘小選挙区制’を導入した選挙区のことをいう。メリットは選挙区が比較的狭くなるため選挙費用が抑えられること、選挙運動が身近に活発に行えるため大政党に有利とされる。一方、デメリットとしては、2位以下の落選者に投じられた票‘死票’が多く出る為、民意が政治に反映されにくい点である。

「比例区」とは、比例代表制を導入した選挙区のことをいい、全国を11ブロックに分け、ベルギーの法学者ドントが考案した議席の割り振りの計算方法‘ドント式’で議席が割り振られる。メリットは‘死票’が少なくなるため少数意見を反映させやすい点、デメリットは小政党が分立するため政権が不安定になりやすい点である。

なお、‘ドント式’とは、各政党の得票数を整数(有効得票総数)で割り、一人当たりの得票数が多い順に議席が配分され、政党が作成した比例代表名簿の登載者の上位から順に当選が確定する方法のことである。

「小選挙区」と「比例区」は様々な選挙制度のうち、それぞれ小選挙区制と比例代表制が導入された場合のブロックの名称である。「小選挙区」では、1つの選挙区から1位の1名のみ議員が選出され、「比例区」では、全国を11ブロックに分け、ブロックごとの各党への得票率で議席が配分された後に、各政党のリスト上位から順に議員が確定するものである。日本では、小選挙区制と比例代表制をそれぞれ補うため両者が並立して行われる。