キリスト教とユダヤ教の違い・意味

キリスト教とユダヤ教の違いとは

キリスト教とユダヤ教の違い

- 概要 -

「キリスト教」の聖典は旧約聖書と新約聖書からなる聖書であり、「ユダヤ教」の聖典は旧約聖書で、ほかに律法書トーラ、タルムード、カバラーが柱となる。また、双方の聖典である旧約聖書には救世主が降臨するとあるが、その救世主がイエス・キリストであると信じられているのが「キリスト教」であり、まだ救世主は現れていないとされるのが「ユダヤ教」とされる。

- 詳しい解説 -

「キリスト教」と「ユダヤ教」の大きく異なる点は、旧約聖書に書かれた救世主がすでに降臨しており、それがイエス・キリストであるかどうかである。また、「キリスト教」は旧約聖書と新約聖書が聖典であるのに対し、「ユダヤ教」は旧約聖書のみを聖典とする点も異なる。

「キリスト教」とは、神の愛を信じる宗教であり、聖典は、密接に関わり合った旧約聖書と新約聖書に分けられる聖書である。特に、新約聖書では、救世主とされるイエス・キリストをもって新たに神が人類に与えた新しい契約が書かれており、キリストの弟子が書いた福音書と数々の手紙類からなる。旧約聖書で神と結んだ律法を守らずとも信仰があれば十分とされるものである。

「ユダヤ教」とは、ヘブライ人が信じたイスラエルの最高神であるヤハウェを唯一神とする宗教であり、律法書トーラ及びタルムード、カバラー、諸書(旧約聖書)がユダヤ教を支える書である。なお、ユダヤ人は神の名を畏敬の念をこめて唱えるのを避け、聖四文字YHWHに無関係な母音符号を付けてアドナイと呼んだ。「ユダヤ教」の聖典は旧約聖書であり、預言者モーセを介して唯一神ヤハウェと結んだ律法を守るという契約が書かれている。