インスタントコーヒーと缶コーヒーの違い・意味

インスタントコーヒーと缶コーヒーの違いとは

インスタントコーヒーと缶コーヒーの違い

- 概要 -

「インスタントコーヒー」とは、コーヒー豆から抽出したコーヒーの液を乾燥させて粉末状にしたもので、お湯(水で溶ける種類もあり)で溶かしてコーヒー飲料とする。一方、「缶コーヒー」とは、ミルク入りコーヒーが最初に開発されたが、缶にすでに抽出された液体のコーヒーが入っており、そのまま飲むことができるコーヒー飲料である。

- 詳しい解説 -

「インスタントコーヒー」も「缶コーヒー」も手軽に消費者がコーヒー飲料を飲めるように工夫されたコーヒーである。「インスタントコーヒー」はコーヒーを液状に淹れてから再度粉状に戻したもの、「缶コーヒー」は缶に抽出液そのものが入っており、そのまま飲めるのが特徴で、製法が異なる。

「インスタントコーヒー」とは、コーヒー豆から抽出したコーヒーの液を乾燥させて粉末状にしたもので、従来のコーヒー豆を挽いて淹れるドリップ式のコーヒーとは異なり、使用済みの豆などのカスがでないことや、お湯を注げばコーヒーになるため、誰でも手間をかけずすぐに飲めるのが特徴である。アメリカのシカゴに在住していた化学者の加藤サルトリ博士が1899年に液化してから水分を飛ばして粉末にする真空乾燥法を考案し、1901年に開催された全米博覧会で発表された。また、1903年には別の方法でアメリカ人のジョージ・ワシントンが作り上げた。

「缶コーヒー」は1969年にUCC上島珈琲(兵庫県神戸市)創業者の上島忠雄氏が開発したもので、ミルク入りコーヒーが世界初の「缶コーヒー」であった。なお、現在(2016年時点)では、糖分や乳の含まれないブラックや、糖分を控えめにした微糖コーヒー、豆にこだわったものなど各社で多種類が販売される。