保守と保全の違い・意味

保守と保全の違いとは

保守と保全の違い

- 概要 -

「保守」も「保全」も英語でメンテナンスと訳されるなど、近しい語であるといえる。「保守」とは対象が正常な状態であるよう保つことをいい、「保全」とは対象が完全な状態であるよう保つことをいうが、特に、「保守」は常に正常な状態であることに重きがあり、「保全」は安全が優先である点が異なる。

- 詳しい解説 -

「保守」とは「ほしゅ」と読み、英語でmaintenance(メンテナンス)や 保守主義という意味のconservatism(コンサバティズム)と訳される。対象が、正常な状態であるように保つことを指す。例えば、線路や機械の保守点検などというように使用する。

「保全」とは「ほぜん」と読み、英語で保存や維持、管理、保護という意味のconservationやpreservation、maintenance と訳される。対象が、完全な状態、もしくははじめと全く同じ状態であるよう保つことを指す。例えば、環境保全に努める、財産を保全するなどというように使用する。

「保守」と「保全」は、同じような意味合いで使用されることの多い語であるが、「保守」とは特に正常であることに重きがあり、「保全」とは特に安全であることに重点がおかれている点に違いがある。