- 概要 -
「温泉」とは、現在の温泉法によると、自然に湧き出た地下水が25℃以上ある場合、または19種類の指定鉱物質のうち、いずれかが規定以上である場合を指す。一方、「鉱泉」とは、自然に湧き出た水に、塩分や鉄分、硫黄などの19種類の鉱物質が含まれており、特有の香りや色合い、味などがした場合のものを指す。癒しや治癒を求める立場としての認識は、「温泉」であり「鉱泉」であることである。
- 詳しい解説 -
まず、「鉱泉」とは、地下水が自然に湧き出ている場所や、湧き出た水のうち、特有の香りがあったり、舐めると塩などの味がしたり、色付いている、人の体の治癒効果をもった塩分や鉄分、硫黄などの19種類の鉱物質のうちいずれかの成分が規定以上溶け込んでいるなどの変化が、通常の水と違って現れているもののことをいう。
一方、「温泉」とは、以前は「鉱泉」のうち、特に水温が25℃以上あるもののことを指していたが、現在の温泉法によると、成分が入っていなくても25℃以上のものはすべて「温泉」と呼べることになっている。また、一般的に水温が低いものを「冷泉」と呼ぶが、そのうち、19種類の鉱物質のいずれかが規定以上溶け込んでいれば「温泉」とされる。
つまり、「鉱泉」は成分が含まれているもの、「温泉」は25℃以上のものを指すのが現状であるが、一般的な認識や、癒しや治癒を求める者の立場としての「温泉」とは、最低限、治癒効果をもった鉱物質いずれかが含まれている「鉱泉」であることである。