シンセサイザーとシーケンサーの違い・意味

シンセサイザーとシーケンサーの違いとは

シンセサイザーとシーケンサーの違い

- 概要 -

「シンセサーザー」は様々な音を使用しながら、音楽を演奏することができる機器であり、一方、「シーケンサー」は元の演奏した音楽の音の長さや強さ、タイミングなどを変更して自動演奏させることのできる機器である。それ自体では何もできず、MIDIと呼ばれる命令装置とつなぐことにより、初めて音を出すことができる。

- 詳しい解説 -

「シンセサイザー」と「シーケンサー」は、どちらも音楽を作曲するための手助けとなる音楽器機である。「シンセサイザー」は、多種類の音や、独自に音を組み合わせることが可能で、自らの考える音を作り出すことができるのに対し、「シーケンサー」は、音の強弱や長さなどのデータを操作することが可能で、一人でいながら、多数の楽器を演奏したような自動演奏を作り出すことができる。

つまり、「シンセサーザー」はそれ自体で音楽を演奏することができ、「シーケンサー」はそれ自体では打ち込むことはできないが、作り上げた音楽を自動で演奏できる機器である。

「シンセサイザー」の元は、アメリカのコロンビア大学において1952年に開発された、真空管アナログ回路で音を電子的に合成できる巨大な装置であった。この際には、まだ一度に一音しか出せなかったため、メロディラインのみであったという。開発が進み、ピアノの音はもとより、管楽器やギター、太鼓、自然物の音まで数百種類もあり、重厚な和音も出しながら作曲を進めることができる。一方、「シーケンサー」は何らかの形で演奏した曲(音)を、強弱や音の鳴らすタイミングを変えるなどできる装置で、MIDIと呼ばれる機器を接続して初めて音を出せる。