オマール海老とロブスターの違い・意味

オマール海老とロブスターの違いとは

オマール海老とロブスターの違い

- 概要 -

海に生息するエビの一種で、アカザエビ科ウミザリガニ属に分類される「ロブスター」と「オマール海老」は同じものを指しており、それぞれ呼び方の外国名が異なる。「ロブスター」とは英語、「オマール海老」はフランス語である。なお、「ロブスター」は生息域によりヨーロピアン種とアメリカン種の2種があり、特にヨーロピアン種のみを指して「オマール海老」を意味することもある。

- 詳しい解説 -

アカザエビ科ウミザリガニ属に分類される「ロブスター」とは、ラテン語でイナゴやバッタ、ザリガニを意味するlocustaが語源となった英語、‘lobster’の外来語である。

この「ロブスター」は、海水生であるが、その生息域により大きく2種類に分けられる。ひとつは、大西洋、ノルウェーから地中海にかけて生息する、青みがかった黒褐色の40cm程度の大きさをした‘ヨーロピアン・ロブスター’と、大西洋、北アメリカ大陸沿岸のニューファンドランド島から北カロライナ州にかけて生息する、赤褐色で大ぶりの‘アメリカン・ロブスター’である。英語で「ロブスター」であるが、フランス語で「オマール」と呼び、「オマール海老」のことである。つまり、「オマール海老」と「ロブスター」は同じ海老を指す。

特に、‘ヨーロピアン・ロブスター’の方が濃厚で美味とされ、本格的なフレンチ料理では高級な‘ヨーロピアン・ロブスター’を用い、こちらのみを指して「オマール」と呼ぶこともある。なお、「オマール海老」の「オマール」とは、大きめの鋏をハンマーに見立て、金槌という意味のフランス語‘homard’が語源となった。